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映画「怪物」を観ました

主にNetflixやAmazon Prim Videoなどで観た映画、ドラマの感想です。
*極力ネタバレしない範囲で、個人的感想や感じたことを書いていきます。

引用元:映画カルチュア FilmIsNow Japan

やけやま不動産、代表の甲斐です。

映画「怪物」を観ました。

感想

私が最近観た映画の中では一番深い映画でした。

自分の価値観と時間軸から他人を推しはかることは、なんて浅はかなのかと突きつけられた気がしました。

湊の母は、母なりの価値観と時間軸で、湊のことも、保利先生のことも、校長のことも自分の枠に当てはめ、他人の理解できない言葉や行動にぶつかったとき、感情を表に出し、激しい行動をとりながらも理解し理解してもらおうと努めます。

しかし他人には他人なりの価値観と時間軸があり、母から見える世界とは別のタイムラインで他人は生きているのだと思わされました。

他人を自分の枠にはめるような、いわゆる善悪二元論で割り切れない人の複雑さを思い知らされ、視点が変わると見え方が変わるというパラダイムシフトを味わいました。

伏線が多く、あの時のあれはこうだったのかという発見や驚きのたびに、この映画をもっと深く理解してみたいという気持ちになりました。

おそらくもう一度観てはじめて、私は「『怪物』を観た」と言えるのではないかと思ってます。

安藤さくらと永山瑛太の演技は言うまでもなく素晴らしいです。

田中裕子の演技を怪演というのか、目で演技するという深みを感じ、「おらおらでひとりいぐも」も観てみようという気持ちになりました。

湊は何故、校長に本心を話したのかと考えたとき、寄り添い痛みを知っていると思われる人に自分を打ち明けたくなる気持ちになったのではないかと思いました。

それは聞き出すのではなく、相手が勝手に喋りはじめるというようなコミュニケーションの真髄をみた気がしました。

その上で、「誰かにしか手に入らないものは幸せとは言わない。誰でも手に入るものを幸せという」という校長(田中裕子)言葉の意味は考えさせられました。

そして他人や自分を偽った上での幸せは「しょうもない」のだと一蹴された気持ちになりました。

現実の厳しさはありますが未来は拓けているのだと感じる終わり方の是枝監督の作品が私は好きなのだと改めて感じました。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。