主にNetflixやAmazon Prim Videoなどで観た映画、ドラマの感想です。
＊極力ネタバレしない範囲で、個人的な感想を書いていきます。
引用元：映画会社ビターズ・エンド
やけやま不動産、代表の甲斐です。
映画「宮松と山下」を観ました。
感想
起承転結が明確に描かれない味わいと、観る者に想像させ続ける構成に奥深さを感じました。
時代劇のエキストラがバスに乗ったり、食券を買うのに並んだりという画が面白くて、コメディ系の映画なのかと思いながら観はじめましたが、意外にシリアスなストーリーでした。
不祥事前に撮影された香川照之の映画はこれが最後だと思うのですが、やはり演技力はすごくて、記憶喪失でエキストラをしつつ別の仕事もしているという役を他に誰ができるだろうと思いました。
人は自分の過去を全て抱えて生き、それは記憶があってもなくても同じなのだと思いました。
そういう意味では宮松（山下）と香川自身は同じで、過去を抱えて生きていくのだと思いました。
香川は、半沢の大和田であったり、カイジの利根川の役の印象が強いのですが、記憶が戻ったときの微妙な表情など、タバコを吸うことだけで演じる凄みを感じました。
もう当分は香川の出る新しい映像作品を観ることはできないかも知れませんが、過去の作品でまた観ていないものを観ていこうと思いました。
また、映像の色が好みで、静止の構図も美しく、その点も楽しめました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。