やけやま不動産、代表の甲斐です。
私たちは何か欲しいものがあったとき、価格(値段)をみますが、全く同じものであれば、より安いところで買う方がお得となります。
家電とか生活用品など、同じ商品なら、今では、Amazonやヨドバシ.com、楽天など、インターネットを通じて購入する方が、実店舗で購入するより安い場合が多いです。
ただ、あまり価格差がない場合や、一点もの、ネットで購入するにはクレジットが必要だったり、口座振込など不便な場合もありますので、実店舗で現金で購入する場合もあります。
また、大型家電や大型家具、質感やサイズが重要な場合も実店舗で購入する場合があります。
ものの価格については、毎回、店で交渉するのではなく、メーカーや店舗が決めた価格に納得をして購入します。
その「価格」と、私たちが感じる「価値」に対して「適正」なのかはあまり考えません。
ものの価値、不動産の価値とは何か、不動産の価格はどのように決まっていき、どのように判断すればよいのか、基本的な考え方について解説します。
ものの価値と価格
例えば、画家が一枚の絵を描くのに半年かけ、それを販売するときの「価格」を決める際、絵には50万円の「価値」があると考えて50万円で販売しても、その絵に価値を感じない人は0円でもいらないということになります。
自分にとって価値が高くても、他人も同様の価値を感じるかはわかりません。
ただ、「100円で売買が成立すれば100円の価値があるのだろう」、「50万円で売買が成立すれば50万円の価値があるのだろう」と想像することができます。
価値があるものは価格が上がっても売れるし、価値がないものの価格は下がっていきます。
つまり、一つのものに対する、売り手と買い手が思う価値は、初めは異なっても、価格という値段ですり合わせていくことができるということです。
価格は売る側が提示する
しかし、売り手と買い手の価値が異なるといって、毎回お互いの価値を提示しあって価格を決めていくのは面倒なので、売り手が一方的に価格を提示することからはじまります。
ものの価値については、各々どう考えようが自由ですが、価格(値段)は他人との取引を前提とした数字となります。
例えば、新型iphoneが完成した時点において、その価値を無限大に捉える人もいれば、、いらないという人もいて自由ですが、新型iphoneが販売される段になると、Appleから一方的に価格を提示されます。
他メーカーのスマホと比較してどうか、前機種からのグレードアップは比較してどうかなどは、あくまで比較でしかなく、新型iphoneそのものは、Appleが決めた価格に縛られることになります。
欲しい人は、そのAppleが決めた価格を元に、「少しでも安く」とか、「あそこは安い」と探すことになります。
ものの価格が決めらるということは、販売されることが前提であり、まず売り手が価格を示し、買いたい人はその価格と価値のバランスを判断するという流れとなります。
もし、Appleが新型iphoneを開発しても、一般販売しない場合には、欲しい人は、その価値を価格に変えて、Appleに売ってもらえませんかと交渉することになります。
不動産の価値と価格
不動産については、相続税や固定資産税など、税金を決める基準のために、公示地価、基準地価路線価、評価基準が国や自治体によって、また不動産鑑定士などによって価格が決められますが、それはあくまで自治体などの第三者が考える価値でしかなく、取引を前提としたものではありません。
あくまで売主が売りたい価格が、取引を前提とした価格であり、自治体などの考える価値とはあまり関係がありません。
しかし一般の方が売主の場合、不動産の税務上の価値は知ることはできても、実際に取引されるであろう価格を決めるのは難しいです。
そのため、不動産業者が「査定」を行い、この価格なら売れるだろうという価格をアドバイスします。
その不動産の価格を適正、もしくは安いと感じた方が購入することになります。
売れなければ価格を下げていき、売主の思う価値と買主の思う価値が一致したポイントが適正な価格となります。
不動産屋の査定の仕方
不動産については、唯一無二という一点もので、まったく同じものは存在せず、価格を判断する材料は、あくまで他の取引との比較ということになります。
苦労して買った売り手の思い出などは考慮されず、近隣の最近の取引価格や、税の基準となる路線価などを参考にして、査定価格が決まっていきます。
一括査定サイトなどを利用して、数社同時に査定額をもらい、一番高いところに仲介を依頼する場合もありますが、その高い査定額で売れる保証はなく、売れなければ価格を下げていくことなり、時間もかかる場合があります。
問題なのは、「新着売却物件!」として売り出す旬の時期に、高い査定額を買い手に提示し、その後、価格を下げたとしても、高い印象が残って売れ残る場合です。
そうなると、はじめから信頼できる業者を見つけて任せておく方が、結果的に適正価格で早く売却できたのではないかという考えられる場合もあります。
売ってない不動産は買えるのか
住宅を建てる目的で土地を探されている方にとって、いい地域に売地はない場合が多いです。
売ってない土地を売って欲しいと地主に交渉すると、価格の主導権はあくまで売主になり、言い値、高額になりがちです。
また、相続の問題などで、現在は売れない事情がある場合があり、時間がかかることもあります。
一方、現時点で売られている土地は、諸事情もクリアで、売却する意思があり、売主がこの金額なら売れるだろうと決めた価格が提示されており、その価格をベースに考えることができます。
つまり、今現在売ってある不動産を買うというのが、最も早く、価格も適正に近いことになります。
売りに出される不動産は、ほとんどが不動産業者が仲介に入り、不動産業者なりの査定を行い、その金額に売主が納得して価格が決められています。
やけやま不動産のお手伝い
やけやま不動産では、買主、売主、依頼者それぞれの立場に立って、価値と価格のすり合わせを行い、売主から買主への受渡しがスムーズに行えるよう努力いたします。
大きい金額でわからないことも多いと思いますが、価格の見方や、現在売りに出されている不動産との比較など、アドバイスご提案差し上げますので、是非お気軽にお問い合わせください。
また、売却のご相談も承っておりますので、売却をお考えの方はご連絡ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。