主にNetflixやAmazon Prim Videoなどで観た映画、ドラマの感想です。
*極力ネタバレしない範囲で、個人的感想や感じたことを書いていきます。
やけやま不動産、代表の甲斐です。
ドラマ「極悪女王」を観ました。
感想
「実力でトップ取れるならアマチュアと一緒」、「実力以上の魅力がないとプロのトップは務まらない」という松永俊国(第4エピソード)の言葉には、わかっているけど納得させられました。
キラキラした世界を夢見てプロレスに入っても、まずは格闘技という力の差を見せつけられ、力をつけたとしても人気には比例しないという世界の中で、自分の「実力以上の魅力」とは何かに早く気づき、実行できる者のみが更に上に行けるのだと思いました。
本作の舞台である1970年代はプロレスに関する情報量も少なく、主にテレビでの試合や週刊誌のみで知る他なく、実力プラスアルファは単純に容姿やスタイルであったのだと思います。
そのプラスアルファを持たない者は、より実力のみを信じたり、会社や他のレスラーのせいにしたりして、やがて脱落したりヒール役に転向して行ったのだと知りました。
そう考えたとき、実力主義は実は単純で分かりやすい世界なのかもしれないと思い、プロレスのような正解のない実力プラスアルファの世界は残酷だと改めて感じました。
本作はダンプ松本がどのように生まれ引退したのかを中心に、ライオネス飛鳥と長与千種のクラッシュギャルズの人気と本人らの苦悩とか、全女とテレビの関係、当時の全日本女子プロレスの舞台裏が綿密に描かれています。
興行側に立ち過ぎたレスラーも面白くなく、実力主義により過ぎたレスラーも面白くないという観客側の求める刺激がエスカレートしていく昭和感は、懐かしいという気もするし、そのようなエンターテイメントへの熱狂がない今が寂しいとも感じました。
終始、熱く作品に惹き込まれました。
特に、大阪城ホールでの長与千種との髪切りデスマッチがピークだと勝手に思っていましたが、ダンプの魅力は引退試合での長与とのタッグ、vs飛鳥大森とのエキシビジョンマッチにあるのだと感じました。
また本作では唐田えりかのイメージが覆され、終盤では長与千種に同化したかのような演技と迫力で、遅ればせながら一気にファンになりました。
一秒も逃さないという覚悟で一人で観て、特にダンプの引退試合のシーンは感動し、全5話、5時間半を超える作品ですが、あっという間に過ぎた感覚でした。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。