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映画「すばらしき世界」を観ました

主にNetflixやAmazon Prim Videoなどで観た映画、ドラマの感想です。
*極力ネタバレしない範囲で、個人的な感想を書いていきます。

引用元:ワーナー ブラザース 公式チャンネル

やけやま不動産、代表の甲斐です。

映画「すばらしき世界」を観ました。

感想

すぐにカッとなって我を見失う人は、いつも周囲から厄介者扱いされて、当の本人もどうしていいのか、わからないのかもしれません。

人間は社会的な動物ですので、協調性とか周囲との調和が求められますが、そのような生き様の人を見た時、何故か人としての魅力を感じてしまいます。

記憶力に優れているとか、IQが高いとかというのも個性で魅力なのでしょうけど、すぐにカッとなってしまうのも個性で、その個性は社会には受け入れられないということだけなのだと思いました。

そういう意味では、特に個性を消す傾向にある日本人にとっては、強烈な個性を持つ人に魅力を感じてしまうのではないかと思いました。

私たちはその個性の一端を見ることで人を判断してしまいがちですが、強い個性を持つ人の内面を知ることができる映画でした。

個性は、天性の生まれ持ったものもあるのでしょうけど、後天的に育った環境なども影響を強く受け、主人公は、母親に捨てられたとか、捨てられたのではないという葛藤の中で、ずっと不安と闘ってきたのだと想像しました。

その不安を打ち消す手段が暴力で、暴力が自分を守るための唯一の手段であったのだと思います。

しかしそれではいけないという気持ちが、刑務所から出た時の「今度ばっかりは…カタギぞぉ…」というセリフに表れているのだと思いました。

過去で人を判断するのは簡単で分かりやすいですが、重要なのは、今その人が何をしているのか、何をしようとしているのかということなのだと思わされる映画でした。

役所広司の演技の幅は広いですが、不器用で粗暴な男がよく似合う俳優だと感じました。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。