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「十一人の賊軍」(冲方丁)を読んで

読書の感想です。
*極力ネタバレしない範囲で、個人的感想や感じたことを書いていきます。

やけやま不動産、代表の甲斐です。

十一人の賊軍」(冲方丁)を読みました。

感想

映画が話題ではありますが、小説版を先に読むことにしました。

期待通りの面白さで、あまり厚くない文庫でしたので読みやすかったです。

本作は、脚本家笠原和夫氏により、約60年前にできていたプロットを元に、映画と小説が作られるという特殊な経緯を辿っているようです。

歴史小説を読むときには、ベースとなる予備知識を持っていないと、読み飛ばしたり、作品の深さを見過ごすことになりますので、調べながら読み進めるようにしています。

私にとっての日本の歴史は、生まれ育った地域や今住んでいる地域への興味が優先し、行ったことのない地域は関心が薄れる傾向があります。

私自身は西日本に生まれ、西日本で過ごしていますので、「新政府軍対旧幕府軍」、「奥羽越列藩同盟軍」といった関東以北のキーワードに疎く、そうは言っても齢40を過ぎて、少しずつ戊辰戦争に関わる小説や本を読むようになってきました。

戊辰戦争と一口に言っても、後世の人によって俯瞰的に時期や地域で細分化され、戦いの名前がつけられるとう教科書的な知識も大事だとは思います。

しかし現実には局地戦の積み重ねとなり、そのミクロな戦いからマクロな視点を持っていく方が、ストーリーとして学びやすいのではないかと思っています。

本作の舞台は、北越戦争のわずか数日のことではありますが、新発田藩を中心に、新政府軍、長岡藩の思惑も絡みつつ、これが映画となるとどのように表現させるのか、公開を楽しみにしています。


やけやま不動産では、不動産に関すること、地域のこと、代表の日々のことについてブログ発信も行なっていますので、ご興味ありましたら、是非ご一読ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。